鉛の弾に蝶の翅

Despite all my rage I'm still just rat in a cage

個人的3大ギタリスト【ギタマガ便乗企画】

ギタマガの感想の続きです。

 

僕が3大ギタリストとして選んだのは

アンディ・パートリッジ

グレアム・コクソン

ジョニー・マー

の三人です。

それぞれのギタリストについての紹介の前に少しだけ前置きを書かせてください。

 

僕は今でこそギターも弾きますが元々はベーシストです。ベース歴は今年で11年目になるんですかね。まあ今手元には一本もベース無いんですが、それはさておきベースという楽器はリズム・メロディ・ハーモニーの全てをまんべんなく司るパートで(あると僕は思っていま)す。

なのでバンドで演奏するときは「いかに目立つか」ではなく「いかに曲を引き立てるか」とか「いかに各パートがまとまり良くはたらき合うか」ということを主眼においていました。なるべく俯瞰でアンサンブル全体の音を聴いて、エゴを出さない演奏を心がけてきました。

それは音楽を聴くときも同じです。演奏者のエゴや押しつけがましさが過剰に出ている音楽は僕はあまり聴きたいと思いません。特にギタープレイに関して言うなら、僕が聴いていて気持ちいいと思うのは派手で流暢なリードではなく、コードの響きや他パートとの相互関係を意識した機能的なギタープレイです。

 

そこで、最初に挙げた三人のことを言いたいわけです。アンディもグレアムもジョニーも、ギタープレイにおいて派手に主張することはしません。曲に寄り添い、その中で自分の個性、アイデアを出していく。そのセンスが絶妙で、僕は彼らが大好きなのです。

三人の共通点を「3大」のテーマとして表すなら「多彩なアイデアを持っていて、ギターの立ち位置を俯瞰で捉えることが出来て、なおかつテクニックもちゃんとある」ということになると思います。

あと三人ともUKの人だし、「3大」としてのバランスは割と良いんじゃないかなと。

 

では、それぞれのギタリストの特徴とその機材について、クローズアップして見てみます。

 

◎アンディ・パートリッジ

ギタマガ10月号では田渕ひさ子さんのみがアンディの名前を挙げてましたね。

この人はとにかく右手のキレがすごいと思います。ライブ映像なんかをみると本当に鋭いカッティングをさらっとやっていて惚れ惚れしますね。もちろん左手も上手くて、わけのわからない単音弾きとかもしますね。XTCの曲は地味に複雑なフレーズが多いのでコピーが大変です。

アンディのギターはどの曲でも素晴らしいので「この曲のこのギター!」ていうのは選びにくいんですが、カッティングを用いたかっこいいバッキングを聴くならアルバムNonsuch収録の"The Ballad Of Peter Pumpkinhead"ですかね。イントロでもうめっちゃ惹きつけられますね。同じアルバムの"Crocodile"のカントリーっぽいアルペジオもかっこいいっすねー。

イデア的なことでいうなら The Big Expressの一曲目"Wake Up"のギターはすごいですね。ヘッドホンで聴くと、左右のチャンネルで全く違うリズムのギターが鳴ってて、それが噛み合ってものすごくかっこいいことになってるんですよ。"Rocket From A Bottle"の間奏の変なギターとかも好きです。この曲は、僕がXTCで一番好きなアルバム、Black Sea に入ってます。

今あげた曲のギターは「アンディが弾いている」という体で書いてますが、もしかしたらデイヴ・グレゴリーによる演奏も含まれてるかもしれません。まあデイヴも最高のプレイヤーなので、この際細かいことは気にしない。

 

〈アンディの使用ギター〉

Gibson Les Paul Standard(タバコバースト)

Squier Telecaster

Fender Bronco

Guild S-100(多分)

Ibanez Artist

以上は昔のXTCのライブ映像やMVで確認できたものです。他にも色々使ってると思います。音源はシングルコイルの歯切れ良い音のイメージが強いアンディのギターですが、ライブではレスポールやアーティストを使ってることが多い印象です。

 

グレアム・コクソン

グレアムのプレイは曲にしっかり彩りを与えつつも、アンディやジョニーに比べると割と好き放題やっているというか、歪んでいてブッ飛んでる感じの演奏が多いように思います(それでもギターが悪目立ちしないのが彼のプレイのすごいところ)。

彼自身USオルタナ愛を公言してることもあって、UK的なオブリの繊細さに加えてUS的なノイジーかつオルタナティブな音が持ち味でしょう。

あとこの人は「コードの隙間」を作るのが非常に上手い。独特の押さえ方で、コードの構成音の数をあえて少し減らして「隙間」を作るんで  すよ。それがかっこいいボイシングになるわけです。ギタマガでグレアムを3大に選んでたYosuke Shimonakaさんも、グレアムのコードの崩し方について言及していますね。

曲は、"Coffee & TV"とか"Go Out"とか好きです。どちらもノイズギターがヤバカッコイイです。"Jubilee"の、歌の後ろで鳴ってる奔放なフレーズも良いですね。

弾き語り曲の"You're So Great"の伴奏もすごく好きです。

紹介した曲が入ってるアルバムを以下に記しときます。

・13(Coffee & TV)

・The Magic Whip(Go Out)

・Parklife(Jubilee)

Blur(You're So Great)

 

 

〈グレアムの使用ギター〉

Fender Telecaster(ブラックガードのもの、おそらくアメビン)

Fender Custom Telecaster(ローズ指板でサンバースト、ボディにバインディングのアレ)

Fender Telecaster Deluxe(黒)

Fender Musicmaster 

Gibson Les Paul Custom

Gibson SG Special

これらも雑誌とかライブ映像とかで確認したものです。もっと色々使ってると思いますが全部書くの面倒くさいのでこのくらいで。

あ、あとギターではないですが彼のトレードマークとして欠かせないのが歪みペダルのprco RATですね。僕はグレアムに憧れてRATを買ってしまった人間で、90年代頃のスラントなし筐体のものを2台持ってます。

 

ジョニー・マー

ジョニー・マーは長いキャリアの中で色んなバンドに関わったり、現在はソロをやったりしていますが、僕にとってはやはりザ・スミスの印象が強いです。なので、この記事ではスミス時代の彼のギタープレイを中心に考えて書きます。

ジョニーといえばまずアルペジオですよね。この人よりも美しいクリーンアルペジオを弾く人は見たことがない、そのくらい巧みなプレイです。

他に特徴としては、オープンチューニングとカポタストをよく使うことですかね。ジョニーはバート・ヤンシュをはじめとするトラッド系の音楽から強く影響を受けているようです。それらのジャンルから吸収した、独特のチューニングや複雑なピッキングなどの要素を彼なりに解釈した結果、あの唯一無二のプレイスタイルが出来上がったんだと思います。

スミスの曲のコピーはXTC以上に苦労します。チューニングやピッキングが一筋縄ではいかないことに加え、音源ではギターのトラックがいくつも重ねられていて、またコード自体も複雑な響きのものが多いんで、耳コピしようとすると耳が迷子になります。

ジョニーがそれだけストイックに自分のアイデアやスタイルを追求しているということでしょうね。

好きな曲はなんといっても"What Difference Does It Make?"に決まりです。このギターリフは最強です。あと"This Charming Man"ね。まあベタですね。

"Bigmouth Strikes Again"の間奏のフレーズも超クールですね。

そういえばジョニーだけ、本誌のギタリストで挙げてる人がいなかったですね。一人くらいジョニー選んでる人いるかなと思いましたけどね。

 

紹介曲収録のアルバム

The smiths(What Difference Does It Make?)

・Hatful Of Hollow(This Charming Man)

Queen Is Dead(Bigmouth Strikes Again)

 

〈ジョニーの使用ギター〉

キャリアが長いぶんギターもかなり色々な種類のものを使ってます。

Rickenbacker 330

Rickenbacker 370/12

Rickenbacker 1993

Gibson ES-355

Gibson ES-295

Gibson Les Paul

Gibson SG Standard

Fender Johnny Marr Jaguar(自身のシグ)

これらも雑誌とかライブ映像以下略。

この人は本当に色んなメーカーの色んなギターをたくさん使い分けてます。ここに記したのはほんの一部です。

 

 

いやー今回の記事はものすごく長くなりましたね。これだけ長いと小見出しとかつけたほうがいいのかもしれないけどやり方よくわかんないです。動画のURLとかも貼りたかったんですけどスマホからだとなんか上手くいかないので文章のみで。以上