鉛の弾に蝶の翅

音楽好きによる雑記ブログ

『水曜日のダウンタウン』の新企画「モンスターアイドル」がつまらない

【はじめに】この記事の以下の文章は、先週11月6日の夜『水曜日のダウンタウン』を観た時に、「モンスターアイドル」まじでつまんないな、と思って気持ちを整理するために書き殴った文章で、ひととおり書いてスッキリしたので別に公開しなくてもいいか、と思ってiPhoneメモ帳に置きっ放しにしておいたものです。そして今日の夜、というか日付変わってるから昨日(11月13日)の夜にまた『水曜日』を観て、「モンスターアイドル」第2話のつまらなさにうんざりしたので、(少し手直しをした上で)やはり公開することにしたものです。感想自体は第1話を観た時点でのものなので、第2話の内容には触れてません。

 あと、この文章の内容は僕個人の極めて主観的な、素朴な感想でしかなく、なんの普遍性も論理性も無いことを自覚しております、というエクスキューズを一応しておきます。では以下本文。

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水曜日のダウンタウン』内の企画「モンスターアイドル」がつまらない。

 

もともと『水曜日』は毎週録画予約していて、リアルタイムで観られるときはリアルタイムで観る。そのくらい好きなバラエティだ。観るべきものの少ない今のテレビの中で、積極的に「観たい」と思える希少な番組だ。で、昨日(11月6日)はリアルタイムで観ることができた。

今回は、「モンスターハウス」に続く連続企画ということで、「モンスターアイドル」というやつの第一弾がやっていた。「ハウス」と「アイドル」、やっていることは違うけど主旨は要するに大雑把に言って見世物小屋みたいなことで、若い女性に発情するクロちゃんとか、他人の生殺与奪を握って薄汚いことを考えるクロちゃんとか、とにかくクロちゃんの気持ち悪さ、ひいては人間という生き物のグロテスクさみたいなのをバラエティ的に押し出す感じの企画だ。
で、つまらないんですよこれが。
「ハウス」のときは、まあそんなに面白くないな、普通の説やってくれないかな、くらいだったが、「モンスターアイドル」はハッキリとつまらない。

 

なぜつまらないのか。
それを説明するためには、そもそもなぜ僕が『水曜日のダウンタウン』を面白いと思っているか、ということについて述べなければならない。
というわけで突然持論を展開するが、水曜日のダウンタウンの面白さを特徴づけてるのは、下品な露悪趣味だと思う。いつも、どんな説でも、根っこにジメッとした悪意が感じられて、じゃあなんでそれが面白いかっていったら、誰にもどこにも媚びていなかったから。徹底して「孤高の不良番組」だったから。
でもモンスターアイドルは違う。wackとかいう会社と結託して、新人アイドルを売り出す目的のために露悪のエッセンスを使っているから白けてしまって全然笑えない。
それがつまらない理由だ。

まあ「ハウス」のときも、クロちゃんと一緒に暮らす若者はみんなタレントで、彼らを売り出したいという誰かしらの思惑はあったかもしれないが、それが前面に出ているわけではなかった。だから、面白くはないがまだ観られた。

今回のはもう、ビジネスやりたいwackのために番組貸し出してるみたいに見えてしまって、藤井健太郎よそれでいいのかと言いたくなる。
wackへの忖度とスタッフの自己満足によってバランス感覚を欠いた『水曜日のダウンタウン』は、面白くない。

まあなんだかんだ『水曜日のダウンタウン』は大好きな番組なので、来週以降も「モンスターアイドル」込みでしっかり観てしまうと思う。
ただ、好きな番組だからこそ「この企画はつまらない」という気持ちをしっかりメモしとこうと思って、文章を書いた次第。
とにかく僕は、「説」が観たい。以上。

 

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というか約一年ぶりの更新がバラエティ番組のしょうもない感想って……「それでいいのか」はむしろ自分に向けるべき言葉だなぁ。
また近いうちに更新したいです。

 

【2019/12/26追記】

12月25日放送の2時間スペシャルで、「モンスターアイドル」の最終回やりましたね。

うん、まあ、最初から最後までしょうもない茶番だったなぁ、というのが正直な感想です。

前の週で、バージョン違いのCDシングル3種類、それぞれの売り上げ枚数によってクロちゃんに対する処遇決めます、みたいな発表がなされたときも「うわ、どビジネスやん」と思いましたが、結局最終回に至ってもそういう嫌悪感は払拭されませんでしたね。

こんなん元々wackサイドに「新しいアイドルを出来るだけセンセーショナルな形で売り出してえなぁ」ていう思惑があって、そのために水曜日と手を組んでクロちゃん企画の体裁取りつつそれっぽいシナリオ仕立て上げただけじゃないんですかね。

いや、別にヤラセがどうとか言いたいわけではないんですよ、台本のことはどうでもいいんですよ、僕が萎えているのは、この企画を成立させるための力学が全て「wackの金儲け」というただひとつの終着点に向かって作用しちゃってる(ように見える)という、その事についてです。もうこんなん『水曜日のダウンタウン』じゃないじゃん、ていう。

とにかく、「モンスターアイドル」は僕にとって、最後まで乗れない企画でした。

 

ちなみに、スペシャルの前半でやったお笑いクイズ王はとっても面白かったです。最高です。なんだかんだ言って『水曜日のダウンタウン』はやっぱり好きな番組です。