鉛の弾に蝶の翅

音楽好きによる雑記ブログ

2022.7.2放送『令和ネット論』感想

 

 なんかテレビの感想ばっかり記事にしてる気がするけど、音楽のこともそのうち書きたいですけどねぇ、はい。

 

とりあえず今回はNHKでやっていた『令和ネット論』という番組を見たのでその感想を書く。

 

『令和ネット論』、ざっくりまとめるとインターネット発展の歴史とweb3時代の到来についてみたいな内容。

面白かったけど後半のweb3の話題に入ってから内容がふわっとしすぎててちょっとう〜ん?🤔ってなった。

web2.0時代の申し子であるGAFAが実質的に世界征服に近いことをしてる状況下で、普通の一般人がどうやってそのクビキから逃れて新しいコミュニケーションを作っていくのか、みたいなことが気になったのに、紹介されるweb3の事例がなんか金稼ぎ中心なうえに抽象的すぎて分かりにくかった。

制作側もそのへんで肩透かしになりそうなことを自覚していたのか「ITの最前線にいる人もweb3のことはまだよく分かってないんです」みたいな締め方だった。う〜ん。

この番組はテーマ別に全4回あるらしくて、僕が見たのはそのうちの一つなんで、もしかしたら別の回でもっと色々踏み込んだ内容をやっているのかも。ただ、僕が見た回だけだと、う〜ん。だった。

てか単に僕の知識が無さすぎて話についていけなかっただけ説もある(泣)。

 


ここからは余談でGAFAの世界征服っていうことに関してもう少しだけ書くと、いま現在GoogleとかAppleが作る製品やサービスに1ミリも関わらずに生きている人ってほとんどいないと思う。誰でもそれぞれ色々な形で彼らの提供するシステムを利用しているけど、気づかないうちに生活の上でのあらゆる場面でもはやそれらシステムが無いと立ち行かなくなるってくらい依存してしまっていることもあるだろう。

僕も当然そのうちの一人だ。この文章だって、iPhoneのメモ帳に打ち込んでるから、僕はAppleがいなければブログを書くことすらままならないわけだ。

「世界征服」って表現するとなんか陰謀論めいた響きになるけど、実際考えれば考えるほどこれって世界を支配してるのと同じことじゃないか?と思う。

 


僕がいまだにサブスクとかになんとなく不信感を持っているのもそのことと関係があって、お金を払ってデータだけを借りてる状態っていうのがなんかすごく気持ち悪いのだ。

電子書籍も音楽も映画も定額で楽しみ放題、てのはやっぱり便利だし良いけど、同時にものすごく飼い慣らされてる感というか、体よく使われてるだけみたいな違和感も覚える。だってデータは永遠に自分の所有物にならないし、サービスは提供する側がルールを変えてしまったらある日突然享受できなくなるかもしれないのだ。

GoogleAppleAmazonにとってどこまでも都合が良い「便利」に不安定な形で寄りかかっているだけじゃないかとか考えると不安になってくる。

そう、不安なのだ。邪魔になることが分かっていても僕がついついCDやレコードや紙の本を買ってしまうのは、あくまで実体のあるものを手元に置いておくことで、好きなモノが目の前から失われて何もできなくなるというシチュエーションを回避したいからなのかもしれない。

 


とはいえ先に書いたとおり、GAFAというゲートキーパーに対し既に日常生活のあらゆる部分を委ねてしまっているのが現状なので今さらサブスクだけ遠慮してもしょうがないという感じもあるのだが。

 


それで番組の話に戻るけど、そういう、「GAFAがすべてを掌握している」という状況を打破する手段というか新しいwebのあり方として「web3」っていう考え方が出てきてるみたいなんだけど、そのweb3の武器である「ブロックチェーン」「暗号資産」「NFT」みたいなモノが、具体的にどのような形でGAFAの牙城を崩せるのか?ってところは番組を見ててもイマイチ分からなかった。

なんかコメンテーター的な人の話では「今主流のweb2.0という概念ありきの上で、web3がさらに可能性を広げる」みたいなことも言っていた気がするので、結局GAFAが力を持った中央集権構造はこの先も続きます、もはやゲートキーパーの打倒は無理です、ってことなのかもしれない。まあ別に打倒する必要もあるのかわからんけど、なんか面白くないな、それ。

 


たぶん僕は10年後も20年後もCDやレコードや紙の本を集め続けるんだろうな。あれ?なんの話してたっけ?