鉛の弾に蝶の翅

音楽好きによる雑記ブログ

オリビア・ニュートン・ジョン「Physical 」のギターソロ

 

 ギター・マガジンweb版の企画で、いろんなプロギタリストに好きなギターソロを3つ挙げてもらう、というのをやっていた。

guitarmagazine.jp

数ヶ月前このブログでギターソロについての記事を書いたこともあって、ここ最近、音楽を聴くときにギターソロの有無や内容を意識することが増えた。

 

 

ソロを意識して色々聴いていると、意外な曲に意外なほどかっこいいソロパートが潜んでいたりすることに気づく。

 

今回記事タイトルに挙げた曲もその一つ。

オリビア・ニュートン・ジョンの「Physical」は言うまでもなく80年代ポップスの傑作なわけだけど、先日の彼女の訃報を受けて、改めて聴いてみたらギターソロがすごく良かった。

意外だったというか迂闊だったというか、これまでこの曲を「ギターソロがかっこいい曲」として聴いたことが無かった、というか「ギターソロが入ってる」という認識すらなかった。何度も聴いた曲なのに。


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このソロを弾いたのはスティーヴ・ルカサー。ちゃんと聴くと、やっぱりかっけーなと思う。コンプとコーラス(ダブリング?)の質感がいかにも80年代って感じの音色だけど、これは一周まわってクールだし、なにより演奏が良い。

音数はそれほど多くないけど緩急のつけ方が巧みで音遣いも適度にひねりが効いてて、弾きすぎない、かつ地味すぎない、みたいなサジ加減が絶妙!なんというかお手本みたいなギターソロだと思う。さすがルカサーっすわ。

仮にこのソロが無くても「Physical」が名曲であることは変わらないけど、しかしこのソロがあることによって曲の魅力は何倍にも増している。

つまりこれは「飛ばして聴いちゃいけないギターソロ」だ!

 

演奏したスティーヴ・ルカサーと、何より素晴らしい名曲を残してくれたオリビア・ニュートン・ジョンに感謝。

 

そして改めて、オリビアさんのご冥福をお祈りします。