鉛の弾に蝶の翅

音楽好きによる雑記ブログ

アーニーボールのストラップを短く改造した

アーニーボールのストラップをネットで買った。

f:id:minoisdryas:20220209203436j:image

このストラップだ。

色味が今使っているVanzandtによく合いそうだと思ってポチったのだが、サイズが長すぎた。

僕はギターの位置をいつも高めに構えていて、立ったときと座ったときでギターを構える位置が変わらないようなポジショニングにしている。

しかしこんなに長いストラップだと1番短い状態に調節してもまだ少し長く、立ったときにギターが座奏時よりも低い位置に来てしまう。

せっかく買ったのに長すぎて使えない、というのはかなりむかつくので、短く作り直すことにした。

 

DIY的なことはほとんど経験がないので不安しかないがやるしかない。ストラップ代3000円を無駄にしたくない。

というわけで道具を揃えた。

f:id:minoisdryas:20220209205750j:image

ナイフとライター、糸と針。新しく買ったのは糸のみ。400円くらい。

作業の手順はいたってシンプルだ。

1.ストラップを切る
2.切ったストラップの片方からストラップエンドを外す
3.もう一方の短くしたストラップにストラップエンドを付け直す

 

まず切る。ナイフでギコギコやったらすぐに切れた。これは簡単。切った段階の写真を撮り忘れてしまったけどまあいいや。

そういえば切る前のストラップの長さがわかる写真も撮ってないな。まあいいや。

そして切り離した切れ端から革のストラップエンド部分だけ外す。

 

f:id:minoisdryas:20220209203710j:image

アーニーボールのストラップエンドはこのように取り付けてある。

ポリ素材のストラップ部分と、革でできたエンド部分を直接縫い付けてあるだけだ。

縫いとめてある糸のステッチを、何ヶ所もカッターで切りまくると簡単に外せた。

 

問題はここからだ。ステップ3、短くしたストラップにエンドを付け直す。

まずストラップの切り口をライターで炙って、繊維がほつれないようにする。

そして、エンド部分をストラップに縫い付けていく。無論、手で縫う。ストラップエンドには当然すでに縫い穴が空いているので、それに合わせようとするとミシンでは微調整がきかないし、そもそも生地の厚み的にミシンでは無理だと東急ハンズの店員さんが言っていた。

エンド部分を外すときに最初どういう縫い方で付けてあったか確認し忘れたので、適当に「革 縫い方」とか調べて、出てきたやり方でやってみる。

f:id:minoisdryas:20220217214344j:image

この縫い方だ。これは自分で描いた縫い方の断面図(稚拙!)。なんかお寿司が並んでるみたいに見えるけど、ストラップ生地とストラップエンドを重ねてあって、赤と緑の線が糸のつもりの図です。

これならステッチパターンは購入時の見た目とほぼ変わらないようにできそう。

縫い穴が空いてるとはいえ結構な厚みの革とストラップ生地に糸を通していくのは骨が折れる作業ですぐに手が痛くなった。しかしここで諦めるとストラップ代3000円が無駄になるのだ。

ストラップ改造は忍耐である。

f:id:minoisdryas:20220209203926j:image

で、できたのがこれ。新品と比べると縫い目が汚いが、なんとか取り付けることができた。

しかし縫い終えたものの玉留めが何度やっても上手くできない。「玉」の部分が生地から離れたところにできてしまいこれでは「留め」にならない。

苦肉の策をとる。

失敗した玉留め部分を潔くカットし、少しだけ残った糸の先端にストラップの切れ端から取ったポリ繊維をちょっと乗せてペンチで挟み、ライターで炙って溶着させた。

ナイフの腹の部分を押しつけて、できるだけ平らになるようにくっつける。

f:id:minoisdryas:20220209203955j:image

加えて、瞬間接着剤を垂らしてさらに固めようと試みる。接着剤がまわりの繊維に染み込んでしまって、効果があまり無さそうな感じもするが、やらないよりはマシだろう。

とりあえずこれで完成。ストラップの切り口がナナメってたり、全体的な仕上がりは良くないがもう仕方ない。ストラップ改造は忍耐である。

f:id:minoisdryas:20220209204047j:image

最初の長さを撮り忘れたのでわかりにくいかもしれないが、右に置いた切れ端ぶん短くなった。この状態で全体の長さ97cmくらい。

長さ調整のバックルは最短の位置にして使うつもりだったので、ほんの少し短くなれば充分だと思いあまり大胆には切らなかった。

 

さっそくギターに着けて、構えてみる。かなり良い。一番弾きやすい位置におさまってくれている。

まあもうちょっと短くしてもよかったかもしれないけど。

f:id:minoisdryas:20220209205730j:image


素人の仕事なので、細かい部分をよく見たらだいぶひどいのだが、遠目で見れば改造したことはほとんどわからないと思う。

裏側の処理がなかなか上手いことできなかったのは残念だがまあどうせ自分で使うだけだし、ダメなら最悪新しいストラップを買えばいいだけだから(マジで最悪の逃げ道だ)、これでよしとしよう。

一応強度を確認したが引っ張ってみてもふにゃふにゃした感じは特にない。見た目はともかくとして、ストラップエンドの接合自体は上手くいっているようだ。これなら簡単にちぎれたりはしないはず。

 

というわけでストラップ改造はおおむね成功と言っていいだろう。耐久力とかはしばらく使ってみないと分からないところもあるが。

アーニーボールのストラップが長すぎて困っている人の参考になれば良いと思う。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

投稿前に読み直してみて思ったけど作業途中の写真が少なくて工程が分かりづらいなこれ。

まあいいや。